会長挨拶

水土里ネットかながわ
神奈川県土地改良事業団体連合会
会 長  間宮恒行

 会員の皆様には、平素より「水土里ネットかながわ」の業務運営に特段のご高配、並びに農業農村整備事業の推進に多大なご支援とご協力を賜っておりますことに厚くお礼申し上げます。

【新型コロナウイルス感染症による影響と会員へのお礼】

 我が国で新型コロナ感染症の発症が確認されてから既に1年以上経過しています。この2月には対策の決め手とされるワクチン接種が始まりましたが、コロナ以前の生活に戻るには、まだ相応の期間が必要になるようです。この間、本会の取組も大きな影響を受け、3月に開催した第63回通常総会については、会員の皆様には昨年度に引き続き原則書面による議決権行使をお願いし、役員等最小人数での開催とせざるを得なくなりました。
 本会の最高の議決機関である総会が変則的な開催となったことは誠に残念ではありますが、会員の皆様のご理解により提案した諸議案について全て承認をいただいことについて、この場をお借りして改めてお礼申し上げます。
 また、例年2月に箱根で開催し、農業についての知識・知見を深め、会員相互の懇親を深める場として会員の皆様には楽しみにしていただいている土地改良事業講習会も残念ながら中止とさせていただきました。コロナ禍を克服した暁には、皆様が一堂に会して有意義な、そして心豊かに過ごす場として開催したいと考えています。

【災害】

 一昨年、本県においても台風による近年にない大きな災害が発生し、ほ場整備実施中の地区が被災するなど農業施設や農地もその例外ではありませんでした。各方面のご努力により、復旧に向けた取組が迅速に進められましたが、老朽化した農業水利施設の再整備など今後も頻発する可能性がある異常気象にも対応できる農業生産基盤整備の必要性を改めて強く感じています。
 本会では、関係市町と「農地・農業用施設の復旧支援に関する協定」を順次締結しており、いざというときに遅滞なくご支援できるよう努めてまいります。

【国予算】

 国の令和3年度農業農村整備事業予算は、補正予算と当初予算を合わせてではありますが、概ね地域要望に応えることができる予算規模が確保されました。この間、役員を始めとして関係の皆様には、関係機関や関係議員、県議会等に対して施策・予算の提案・要望活動を活発に展開していただいたことについて、お礼申し上げます。

【新たな食料・農業・農村基本計画の策定など取り巻く環境の変化】

 土地改良区の運営に係る土地改良法の改正、生産緑地法・都市農地税制の改正、農地中間管理事業法の改正など農業の基本に関わる大きな変化が続く中、昨年3月に策定された新たな「食料・農業・農村基本計画」は、食料自給率の向上と食料安全保障の確立を基本的な方針としつつ、経営感覚を持った人材が活躍できるよう、経営規模や経営形態の別にかかわらず担い手の育成確保を進め、地理的条件や生産品目の特性に応じて支援するとしています。
 今後、本県農業の実情に即した新たな国施策がどのように展開されていくのか注視していく必要があります。

【本県農業の課題】

 そのような中、本県農業においても全国と同様に、担い手の高齢化と減少が顕著になっており、併せて農地の減少傾向が続けば本県農業の存続が危ぶまれる状況にあることがとりわけ重要な課題であると認識しています。

【今後の取組】

 これらの課題を解決し、農業の活性化をとおして地域を元気にしていくためには、本県農業を次世代に繋ぐという視点を持って、農家後継者を中心に新規参入や法人経営など多様な担い手が耕作し易い生産基盤を将来にわたって整備していくことが不可欠です。
 そして、地域毎に多様な農業が営まれているという本県農業の特徴を踏まえた生産基盤の整備を推進するためには、国施策の活用はもとより、県、市町村、関係団体が連携してそれぞれの役割を果たしていくことが必要であり、その基礎を支える組織として本会、そして会員の皆様の役割の重要性、必要性は益々高まっています。
 第63回通常総会の手続きを経て、新しい執行体制で新年度をスタートすることになりました。地域の実情やニーズを踏まえたきめ細かな支援を基本に、ほ場整備や大区画化など次世代を見据えた取組、空中写真の共同入手や地図情報システムの活用など農業分野に留まらないサービスの提供、多面的機能支払や実情に即した貸借・作業受委託等の推進、そして関係機関等への働き掛けなどに引き続き尽力してまいります。
 そして、令和4年度に向けてニーズの把握に努め、本県の農業農村整備に真に必要な施策展開と予算確保に係る提案・要望に積極的に取り組んで参りますので、今後とも会員の皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

 会員の皆様の益々のご健勝、ご活躍を心から祈念申し上げるとともに、土地改良の役割が多様化する中、会員の皆様が結集することで発揮される本会の組織力、技術力、ノウハウ等を一層活用していただくようお願いして挨拶とさせていただきます。

                                   令和3年4月